【クローズアップ展示】Art of Communication: カンガ、主張する布
2013年5月25日(土)~6月30日(日) 【クローズアップ展示】 Art of Communication: カンガ、主張する布
インド洋に面した東アフリカ沿岸では、季節風を利用して、古くからアラビアやペルシャなどとインド洋交易が行われてきました。その結果、この地域にはアフリカ・バンツー系の文化を土台に、これら外来文化との接触によってイスラームを基調とした独特のスワヒリ文化が醸成されました。このスワヒリ文化を象徴する一つが、‘カンガ’と呼ばれる一枚布。美しく力強いデザインだけでなく、一枚一枚にスワヒリの‘格言’がプリントされているのが特徴で、女性が購入する際の大事な判断基準になっています。
19世紀後半、それまでの階層社会が崩れ、社会環境が変化するスワヒリ社会において、カンガはヨーロッパのスカーフ、アラブの着装、インド更紗などの影響を受け、スワヒリ女性の美意識、社会・文化的価値観、そして日々の生活に密着して発達してきました。今回の展覧会では、さまざまなデザインをご紹介するとともに、展示を通じてスワヒリ文化の中で育まれたカンガが、女性たち自身のアイデンティティの形成にどのように寄与したのかなど、カンガと女性たちとの豊かな物語を感じて頂ければと思います。
会場 | 古代オリエント博物館 小企画展示室 |
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開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
入館料 |
一般 500円、大高生 400円、中小生 150円 (20名以上の団体割引、障害者割引あり) (小・中・高校生は土・日曜日は無料) 入場料は常設展と共通となっております。 |
企画 | 織本知英子(ポレポレオフィス) |
企画協力 | 栗栖美樹(インディペンデント・キュレーター) |
※ 本展(クローズアップ展)は、常設展と併設のミニ展示です。
第5回アフリカ開発会議(TICAD V) パートナー事業